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ロボカップジュニア / エンジニア

JLCPCBへの発注方法(PCB)

 

はじめに

今回の記事では、JLCPCBを利用してプリント基板(PCB)を発注する方法について紹介します。

プリント基板のメリット

私は半年前までユニバーサル基板を使用していました。しかし、後輩からPCBを勧められたことがきっかけで、抵抗感を抱きつつもPCBに挑戦することにしました。現在ではユニバーサル基板に戻ることは考えられません。PCBの最大のメリットとして、小さな基板に複雑な配線が可能ということです。他にも基板の形状を自由に設計できるなど、多くのメリットがあります。

Youtubeにプリント基板へ移行した経緯をまとめた動画もアップロードしています。

プリント基板への移行 (JLCPCB) ロボカップジュニア - YouTube

初めて作成した基板

 

JLCPCBとは

中国の基板製造メーカーであり、私が知る限りでは手頃な価格で高品質な基板を提供してくれる唯一の会社です。さらに、この会社はPCBだけでなく、電子部品の単品販売や部品実装サービス、3Dプリントサービス、CNCサービスも展開しており、ロボットの開発に置いては欠かせない存在となっています。

新規ユーザーは$54クーポンを受け取ることができます。

jlcpcb.com

 

発注方法

1.ガーバーファイルのアップロード

基板エディタで作成したJLCPCB用のガーバーファイルをアップロードします。

PCB Prototype & PCB Fabrication Manufacturer - JLCPCB

 

2.各種項目の入力

頻繁に使う項目のみ紹介します。

(Layers)

何層の基板をアップロードしたかを選択します。ほとんどの基板は2layersで済みます。

(Dimensions)

基板の外接長方形の大きさです。ガーバーファイルをアップロードすると自動的に設定されますが、もしエラーが出たら再度ガーバーファイルをアップロードしたら直ります。

(PCB Qty)

何枚基板を発注するか選択します。最小発注数は5枚です。

(PCB Thickness)

基板の厚さです。薄くしすぎたら基板が曲がって、ハンダが剥がれることもあるので1mm以上がおすすめです。

(PCB Color)

基板の色です。黒色はマットブラックとなっています。緑色の基板は最も製造時間が速いですが、全色値段が同じなのはありがたいです。

(Remove Order Number)

基板の製造時に製造番号がシルクで印刷されるので、消すか、場所を指定することができます。場所を指定する場合は、「JLCJLCJLC」とシルクを事前に入れておけばいいそうです。

 

3.配達業者の選択

下記の写真に載っている業者を選ぶことができます。

基板の総重量により各業者の値段も変わります。

私は急ぎで基板が必要なときはDHL Express Worldwide、急いでいないときはコストを抑えるためにOCS ExpressもしくはOCS NEPにしています。

OCS NEPは一番格安ですが、0.6kg・≤10*10cmの制限なので少量の小さい基板を発注するときにのみ選択できます。

配達業者一覧

 

4.支払い

カートに追加し、Secure Checkuutを押すと、住所の入力や発送業者の確認、支払い方法の選択などがあるので必要事項を入力してPayを押すと発注完了です。

支払いは「JPAY」「Paypal」「Credit Card/Debit Card 」から選ぶことができます。PayPalの場合は$0.5の手数料がかかります。

 

まとめ

基板発注と聞くとかなり難しい印象がありますが、このようにとても簡単にできでしまいます。プリント基板にすると電子工作の幅が一気に広がるのでぜひアカウント作成と共に貰える$54クーポンを使用して発注してみてください。

 

 

今回はここまでで終わりにします。次回以降にPCBA(部品実装サービス)などのことについても書けたらと思います。